■ 超望遠撮影に適した光学理論


  遠くから大きく写すことに有利なコリメート法
  コリメート法をわかりやすく表現すると、実際に写せる撮影倍率が望遠鏡の拡大倍率とカメラのズーム倍率をかけ合せた値でできる超望遠撮影法です。例えば30倍のスコープと3倍ズームのデジタルカメラなら30倍〜90倍(1140mm〜3420mm)の可変ズーム撮影を楽しめます。スコープの接眼レンズを60倍に変えればなんと60倍〜180倍(2280mm〜6840mm)という静止画撮影では難しかった撮影まで可能となります。
 
   
  明るいフロントコンバージョン構造
  ワイド側でF2.8という明るさを持ったコンパクトデジタルカメラのレンズ前方にテレコンバージョンシステム(望遠鏡)を配置することで、思いのほか明るい条件で撮影できます。テレコンバージョンシステムが明るく光を導くことができればF2.8に限りなく近づけることができます。例えばデジスコであれば焦点距離1000mmでF3.0程度の明るさですが、同じ対物レンズ口径を持つ一眼レフシステムの1000mmの場合はF10程度となり、撮影条件はかなり苦しくなります。
 
   
  無振動でサイレント撮影
  一眼レフ撮影の場合、ミラーアップの振動や、大きなシャッターの作動振動、フィルムカメラであれば巻取り振動など撮影時に生ずる微振動があります。デジスコの場合、コンパクトデジタルカメラに小さなシャッター機構がありますがほとんど無振動での撮影と言えます。また、最初からシステムに揺れ難い三脚・雲台・レリーズシステムなどを準備していますので撮影時の微振動を効率よく抑えることができます。焦点距離1000mmを超える撮影ではシャッター速度が極めて遅くなりますのでシステム自体から発生する微振動がすべて「ブレ」となって画質の低下につながります。

デジタル一眼レフの場合、引いて写したデータをトリミングして拡大したりISO感度を高く設定して写せばなんとなく上手く行く感じがしますが、答えとしては高画質を維持することは難しいと言えます。

デジスコの場合はISO感度を最低(高画質)にセットして、高倍率で写しても、自己発生する振動や、撮影時の振動防止の仕組みによりシャッター速度1/2秒というような超低速シャッターでの撮影でも驚くような画質で写せます。
 
デジタル一眼レフの場合 デジスコの場合




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